こんばんにちわ、暇な大学生と言うものです。名前の通り暇を持て余しております。
そんな僕は二人姉弟で、姉を持つ長男です。
何が悪かったのか僕ら姉弟は馬が合わず、小さい頃よく喧嘩をしていました。
成長してからは喧嘩こそなくなりましたが互いに無視を決め込むことがほとんどです。
そんな悲しい日常のさなか、僕が実家のリビングでバック・トゥ・ザ・フューチャーを見ていた時のこと。
昔なつかし、バック・トゥ・ザ・フューチャーを暇つぶしがてら見ることに
当時ネットサーフィンを楽しんでいた時ふと「タイムトラベルもの見てぇ」と思いました。
時間軸を主題にした作品が好きで唐突なんですがそう思っちゃったわけです。
で、まあ人類の英知である検索エンジンを駆使して名作を調べてみた所候補に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を発見。
一度見たことのある作品でしたが、それも結構昔の話。久々に見たら面白いのではないかとHuluで見てみることに。
リビングでタブレットを据え置き、視聴体制を整える僕
いつもなら自分の部屋でぽけーっと見るのですが、その時は両親が出かけていたのでリビングで見ることにしました。
単純に部屋より広いですし、視聴環境が整えやすかったので。
僕は基本的に一人で映画やドラマなどを楽しみたい派なので普段はこんなことしません。まあ家にだれもいないし良いかなと(実際は姉がいたんですけどねー)
常備している三ツ矢サイダーとうすしお味のポテチを用意して再生開始。
(※テレビで見ることも考えましたが、実家はテレビで見るようの設定をしてないため面倒くさくて断念)
バック・トゥ・ザ・フューチャーおもしれー!と呑気に思う僕に忍び寄る影
シュタインズ・ゲートでも登場した1.21ジゴワットの元ネタを見てニヤニヤしたりしつつ、バック・トゥ・ザ・フューチャーを楽しむ僕。
そんなおり、廊下とリビングを繋ぐ扉がガチャリと開きました。
(誰も居ないはずなのに!)と驚いて振り返ると、まあ不機嫌そうな目付きをした姉が立ってたわけです。
言ってなかったんですが我が家って女系家族で、男の立場が凄く低いんですよね。
亭主関白な家が親戚でも無かったので逆がどういうパターンが知りませんが、まあとにかく一挙手一投足に暴言を吐かれるような世界なわけです。
僕が生まれて初めて言われた悪口って「顔が致命的」という姉の言葉ですからね。身内に言うことではなくねと未だに思います。
僕の愚痴はさておき、そうした悲しい上下関係は成人しても続いていてリビングで楽しそうに映画を見てようものなら「不愉快だから消えろ」と一声言われるのがオチなわけです。
僕は心のなかで(やれやれ)と思いながらタブレットを瞬時に小脇に抱えて立ち去ろうとしました。
そうしたら予想外なことに「見てていいよ」と。
一気に「え? これほんとに見てていいやつなの?」とか「そもそも姉の近くで動画見ても心休まらないんだけど!」とか「リビングで見たのが間違いだった、僕がバック・トゥ・ザ・フューチャーしたいよ」とか思考が溢れ出ましたよね。
そんな脳内決議の結果「逃げたらむしろ機嫌を損ねる」と判断して視聴継続をすることに決めました。
心休まらないバック・トゥ・ザ・フューチャー鑑賞会がスタート
姉はそのままリビングで飲み物を持ち出し、あろうことか僕の横に座ったわけです。
地獄以外に表現しようがない、正しく僕にとって地獄がスタートしちゃいました。いつ文句言われるか分かりませんから。
蛇に睨まれた蛙状態になりながら、心持ち姉が見やすいようにさりげなくタブレットに角度をつけてぼんやりと画面を眺めます。
リビングで見ようなどという軽率な行動をしなければよかったと、反省と自らへの罵倒を繰り返しながら心ここにあらずでいたら、
「お前はタイムスリップしたら何したいの?」と。
1955年から再度未来に行く結構重要なシーンなのに話をふることに驚いたのもありますが、なにより姉が僕に話しかけた事自体が随分と久しぶりで呆気にとられました。
少しの時間思考をし、絞り出した答えが「さぁ?」だったのは我ながら低品質と言わざるを得ませんね。
無言のバック・トゥ・ザ・フューチャー鑑賞会が終了
一切無言だったわけではありませんが、タイムスリップしたら何したいの問い以降は何事もなく映画は終わりました。
とにかく自室に逃げたかった僕は、終わったと同時に「疲れたし昼寝でもしようかなー」とわざとらしくつぶやいてタブレットを抱えて部屋へと移動。
緊張から解放されて30分ぐらい放心状態になっていました。
そこで冷静になって考えてみると姉は僕と仲直りしたかったんじゃないかと思ったわけです。
そうでなきゃあの悪鬼羅刹が悪口じゃない言葉を僕に向けることなんて無いんじゃないかと。
バック・トゥ・ザ・フューチャーが全然関係ない和解話でした
それから僕も過去の確執は忘れて、自分から話しかけてみました。
すると言葉少なに会話が成立しはじめ、最終的には「彼氏は何上げたら喜ぶと思う?」という相談なんてのもされる始末。
僕としては正直忘れられないつらい過去もあるわけです。
小さい頃姉がおふざけで投げたディズニーランドの先端に星が付いたペンライト、それが目の下にぶち当たり血まみれに、傷跡はいまだ残ってたりします。
家に帰れば姉に悪口を言われていたせいか自分はダメな人間だと卑屈になっていた時期もありました。
肉体的にも精神的にも忘れられない過去はありますが、多分姉だってそういうのがあるんじゃないかと。僕が無意識にの内に傷つけていたことがあるんじゃないかと。
その上で歩み寄ってくれたなら、こちらも歩み寄るべきなんじゃないかとそう思ったわけです。
結局、この時の会話以来会わないということもありますがほとんど会話してないんですけどねw
そんなこんなでバック・トゥ・ザ・フューチャーきっかけで少しではあるけど姉妹が和解した話でした。
※その後バック・トゥ・ザ・フューチャー、見た気がしなさすぎたので部屋で個人的に再視聴しました。ドクがいいキャラ過ぎる!